中国、有人宇宙船を打ち上げ 宇宙ステーション本格運用へ

上海=井上亮
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 中国の有人宇宙船神舟15号」が29日午後11時8分(日本時間30日午前0時8分)、北西部の酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。国営新華社通信が伝えた。宇宙飛行士3人は今月上旬に基本構造が完成した中国独自の宇宙ステーションに6カ月滞在する計画だ。

 神舟15号は約30分後に予定された軌道に入った。連結後に3人は宇宙ステーションに乗り移る。現在滞在する3人と合わせ、1週間は6人態勢になるという。今後、長期滞在する3人は3~4回の船外活動や科学実験などにあたる。

 日米などが参加する国際宇宙ステーション(ISS)に次ぐ中国の宇宙ステーションは今後、本格的な運用に入る。外国にも開放する方針で、来年以降に共同の実験を展開する予定という。

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この記事を書いた人
井上亮
中国総局|政治外交担当
専門・関心分野
中国社会、人口減少、移民