ウルムチで異例のデモ、コロナ対策に抗議 火災対応の遅れがきっかけ
中国の新疆ウイグル自治区ウルムチ市で25日夜、新型コロナウイルス対策に抗議する大規模なデモが起きた。24日に市内で10人が死亡した火災を受け、市民の怒りが高まっている。コロナ対策のため火災現場に消防車が近づけず、救助が遅れたとの指摘がインターネット上で相次いでいた。
「封鎖を解除しろ」「人民に奉仕せよ」。中国のSNS微博やツイッターに出回った映像では、市役所前など複数の場所に多数の市民が集まり、大声でスローガンを叫んでいた。武装した警察官と市民がにらみ合い、一部では、当局との衝突も起きた模様だ。少数民族のウイグル族への締め付けを強める自治区で、大規模なデモは極めて異例。ただ、今回デモに参加したのは漢族が中心とみられる。
ウルムチ市では8月から断続的に3カ月以上も外出規制が続き、不満がたまっていた。デモの直接の発端は、24日夜に市内の高層住宅で起きた火災だった。逃げ遅れた10人が煙を吸って死亡する惨事となった。
ネット上には「過剰なコロナ…
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