北朝鮮が日本海へ弾道ミサイル発射 北海道西のEEZ内に落下か

ソウル=鈴木拓也
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 韓国軍合同参謀本部によると、18日午前10時15分ごろ、北朝鮮が平壌近郊の順安(スナン)付近から日本海に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を発射した。日本の海上保安庁は、防衛省の情報として、発射されたミサイルが同日午前11時20分ごろに北海道渡島大島の西約210キロの周辺海域に落下する見込みとした後、同11時25分、「すでに落下したものとみられる」と発表した。

 韓国軍は、ミサイルの飛行距離は約1000キロ、高度は約6100キロ、速度は約マッハ22と探知した。

 北朝鮮は17日にも、東部の江原道元山(ウォンサン)付近から日本海の方向に短距離弾道ミサイル1発を発射した。韓国軍などは、ミサイルの飛距離は約240キロ、最高高度は約47キロ、速度は約マッハ4と探知し、新型の短距離弾道ミサイルとみて分析している。同日は米韓両軍が合同でミサイル防衛訓練を実施していた。

 北朝鮮は17日朝、崔善姫(チェソンヒ)外相の談話を発表。日米韓の連携の強化や軍事演習が朝鮮半島情勢を「さらに予測不可能な局面に追い込む」と批判しており、今後も挑発を続けるとみられる。

 北朝鮮は今月3日に、5月以来となるICBMを発射。この時は2段目を分離した後に失速して墜落し、実験は失敗したと韓国側はみている。ICBMなどに搭載する核弾頭の小型化や軽量化に向けて、7回目の核実験に踏み切る可能性もあり、日米韓は警戒している。

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 防衛省は18日、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと同日午前10時20分ごろに発表した。海上保安庁は防衛省の情報として同11時7分、ミサイルは同20分ごろ、北海道渡島大島の西約210キロ周辺海域に落下する見込みと発表。同25分にはすでに落下したとみられると発表した。政府関係者によると、日本の排他的経済水域(EEZ)の内側の海上に落ちたとみられる。海上保安庁は船舶に注意を呼びかけている。

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