鉄道講演会を企画、でも展示品が集まらない… 主催者が協力呼びかけ

星乃勇介

 50年以上前に廃線となった地元の鉄道を振り返る講演会を、迫公民館(宮城県登米市)が企画した。ところが、思うように展示資料が集まらない。確保できそうなのは当時の写真ぐらいで、制服や帽子などは元社員宅にも残っていないという。そこで、提供を広く呼びかけることにした。

 募集しているのは、台風被害などで1968年までに廃線になった仙北鉄道の資料だ。現在の登米市や栗原市に登米線(瀬峰―登米)と築館線(瀬峰―築館)の2路線があった。沿線の農産物を運び、地元の足として親しまれていた。

 同公民館は「鉄道はまちづくりに大きな影響をもたらした」として、元社員を招いて来年2月に講演会を開くことにした。会場にグッズ類を置こうとしたが、元社員らの手元にも残っていなかった。

 対象は、個人所有の記念品や制服、写真、模型、当時の冊子など。さらに「私と仙北鉄道の思い出」と題した手記も募っている。締め切りは11月末。提供された資料は複製して展示する。問い合わせは同公民館(0220・22・7324)…

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この記事を書いた人
星乃勇介
宮崎総局|延岡駐在
専門・関心分野
防災・不登校・人口減・公共交通・お産