色づく大イチョウが無人駅に人を呼ぶ、小湊鉄道の上総久保駅
田中久稔
小湊鉄道の上総久保駅(千葉県市原市)で、大イチョウが見頃を迎えた。短い列車が寄り添うようにとまるひとときを写真に収めようと、人々が訪れる。
視界を遮るもののない田園風景の中に、ランドマークのように一本のイチョウは立つ。陽光を受けて黄金色に輝いている。小湊鉄道によると1952年ごろ、駅員が植えたという。
56年に無人駅になった。乗車する客は一日平均12人(2020年度)。この時期、それより多くの人たちが自動車などで訪れ、カメラを向ける。