米IT大手に人員抑制の波 成長に転機、メタは1万人超の削減

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サンフランシスコ=五十嵐大介
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 SNS世界最大手の米メタ(旧フェイスブック)が9日、全従業員の約13%にあたる1万1千人超を削減すると発表した。2004年の創業以来、最大規模の人員削減となる。米IT大手はコロナ下の巣ごもり需要などを背景に急速に人員を増やしてきたが、景気悪化の懸念から人員削減や採用抑制の動きが広がっており、転機を迎えている。

 「今日、メタの歴史のなかで最も難しい変更を共有する」。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は声明でそう訴えた。「これらの決定とここに至った過程について責任を取りたい。皆さんにとって厳しいものとなるが、特に影響を受ける人たちに申し訳なく思う」と述べた。人員削減は全部署が対象になるものの、採用や営業部門でより大きな影響を受けるという。

 米国内の従業員には、基本給の16週間分の退職金のほか、勤務年数に応じて金額を積み増す。日本を含む米国外の従業員についても同様の内容を提供する予定で、現地の労働法に沿った対応をするとしている。

 ザッカーバーグ氏は、コロナ…

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