「下からブレーキ見られた」 現役車両の見学に行列、ネコ駅長も登場
高田純一
和歌山電鉄貴志川線に親しんでもらう「貴志川線祭り」が6日、和歌山市伊太祈曽の伊太祈曽駅周辺であった。コロナ禍のため3年ぶりに開催され、多くの家族連れでにぎわった。
地元の市民団体らとつくる貴志川線運営委員会の主催。三毛猫「よんたま」が駅長を務める同駅を下車すると、「猫社員」のオリジナルグッズや沿線で育てられた野菜、果物を販売する出店がずらりと並んでいた。一番人気は、車両を整備する検車場で「電車を下から見てみようコーナー」。現役車両の安全装置などが間近に見られるとあって30分待ちの行列ができた。和歌山市の洞口恭汰くん(5)は「下からブレーキを見た。本当は連結部分も見たかった」と話した。
この日午前11時ごろ、「ニャーニャー」と鳴き声が聞こえ、「よんたま」がサプライズ登場した。事前に知らされていなかった来場者たちから「駅長だ!」と歓声が上がった。