ピカソ風ドナルド・トランプ氏も自在 AIが「名画」を描ける仕組み

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小宮山亮磨

 どんな絵を描きたいか、イメージを言葉にして入力しただけで、その「注文」にそった画像を次から次に生み出す人工知能(AI)ができた。

 ネット上で無料で使えるとあって、人気になっている。どんな仕組みなのか。

 ひだのついた中世風の服をまとった女性たちを、巨大な円窓から降り注ぐ光が神々しく照らす――。

 ルネサンス絵画のようなタッチで描かれた作品「スペースオペラの劇場(Theatre D’opera Spatial)」が8月、米コロラド州の絵画コンテストの「デジタルアート部門」で1位になった。

 だが、米メディアによると、この作品を「描いた」のはAIだった。ゲーム会社を経営するジェイソン・アレンさん(https://www.jasonmallen.com/別ウインドウで開きます)が、「Midjourney(ミッドジャーニー)」というソフトウェアを使って作った絵を、手作業で調整したうえで投稿したという。

 ツイッターでは夏以降、こうしたAIで作った絵がさかんに投稿されている。Midjourneyはネットの通信アプリで登録さえすれば、誰でも使えるからだ。

 登録すらせずに無料で使える「Stable(ステーブル) Diffusion(ディフュージョン)」というソフトもある。

記者はAIに、古今東西の著名画家9人の作風でドナルド・トランプ氏を描いてもらいました。記事後半ではその方法や、AIが絵を次々に生み出せる秘密を説明しています。

 試してみた。ウェブサイト(…

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