第1回ウクライナ激戦地に日本人志願兵 両親に内緒で入隊「失うものない」

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根本晃
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 ロシアによる侵攻が続くウクライナでは、軍人ではない市民らが自ら志願して戦い、中には女性や外国人もいる。こうした「志願兵」と呼ばれる人たちは、どんな思いで銃を手に取ったのか。それぞれの言葉で語ってもらった。

      ◇

 ウクライナ人と外国人の混成部隊に所属しています。ウクライナ北東部ハルキウ州イジュームで、約3カ月にわたり従軍しました。

 イジュームでの主な役割は、前線に掘った塹壕(ざんごう)から、数キロ先にいるロシア兵の動向を数人態勢で監視することでした。

 部隊は欧州、北米、南米系の隊員が多く、自分は最低限の英単語とボディーランゲージで何とかやり取りしていました。

 《志願兵には、日本人も複数いるとみられる。その一人が、激戦地のイジュームに配属されていたという20代の男性だ。なぜ異国の地で戦うのか。朝日新聞は男性がウクライナ国防省と交わした契約書を確認したうえで、8~10月にオンラインで聞いた》

誰にも打ち明けずウクライナへ だが…

 監視は他の兵士と交代で、寝袋で仮眠をとりつつ、24時間態勢で行いました。

 その間にロシア軍の歩兵が攻…

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学
ウクライナ情勢

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