地域に愛された映画館、最後の1日に密着「ここは、私の青春でした」

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田中祐也
【LastDayプロローグ】イオンシネマ西大和、最後の1日に密着〈本編は記事後半にご覧頂けます〉

 「私の青春でした」

 「なくなるのは寂しい」

 今年8月21日、22年にわたり地域に愛された映画館が閉館した。

 奈良県の北西部にある河合町。1960年代から新興住宅地の開発が進み、1万7千人が暮らす小さな町だ。

 その中心地に映画館がある。

 イオンシネマ西大和。

 最後の日、映画館に密着した。

愛された店、思い出の場所、ひたむきに続けてきた勤め…。いつか来る「最後の日」に密着するシリーズ映像企画「Last Day」、第2話は、奈良県にあった映画館の最後の1日です。

オープン前に行列

 午前7時半 一人の男性が出勤してきた。

 大谷勇気さん(45)。イオンシネマ西大和の総支配人。3年前に着任した。いつも通り、劇場内をチェックして回る。「笑顔で最後まで突っ走ります」と話して小走りでかけていった。

 午前7時50分 開業時間前…

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