【詳報】ウクライナ侵攻47、10月21日~25日(日本時間)の動き

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 ロシアのショイグ国防相が23日、放射性物質を含む「汚い爆弾」(ダーティーボム)をウクライナが使用する可能性に言及しました。これに対して米英仏などの各国は、核の脅しを続けるロシアが「汚い爆弾」を口実に、戦争の拡大を図るのではないかと懸念を強めています。

(タイムスタンプは日本時間、括弧内は現地時間)

【プレミアムA】「死の通り」 ブチャ 生存者の証言

大量虐殺の悲劇に見舞われた街ブチャに「死の通り」と呼ばれる場所があります。生存者が語るロシア占領下の「絶望の1カ月」とは。金成隆一記者が住民の証言を丹念に集めました。現地からの写真や映像とともに伝えます。

■■■10月25日(日本時間)■■■

21:03(キーウ15:03)

「ウクライナへ帰国、冬は避けて」 エネルギー逼迫で要請

 ウクライナのベレシチュク副首相は25日、ロシア軍の侵攻に伴うエネルギーの逼迫(ひっぱく)を受け、国外に避難中のウクライナ国民に対し、暖房が必要になる冬季は帰国しないようテレビ番組で呼びかけた。ウクライナメディアのウクライナ・プラウダが報じた。

 ベレシチュク氏は「この冬を乗り切らなければならない。残念ながら(電力)網がもたない」と語り、在外のウクライナ人に帰国を春に延期するよう求めた。

 ロシア軍は冬場を前に、ウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を強めている。ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、10日以降に国内の発電所の3割がロシアに破壊されたと明かしていた。

19:00(ベルリン25日12:00)

資金支援の枠組みなど議論、ウクライナ復興会議

 ロシア軍の侵攻が続くウクライナの復興に向けた専門家会議が25日、ベルリンで始まった。主要7カ国(G7)議長国のドイツと欧州連合(EU)の行政機関の欧州委員会が主催。必要な資金をどう賄うか、中長期の復興のために必要な仕組みをどうつくるかといった点について、経済や金融の専門家や国際機関の代表らを交えて議論する。

 会議の冒頭、ドイツのショルツ首相は「21世紀の新しいマーシャル・プランがいる。ウクライナの復興や近代化は何世代にもわたる挑戦だ」と語った。フォンデアライエン欧州委員長は「ウクライナの復興への努力をEU加盟の道のりの一部として、しっかり組み込む必要がある」と述べた。

 オンラインで参加したウクライナのゼレンスキー大統領は、来年の財政赤字は380億ドル(約5・6兆円)に上るとし、「新たな金融のプラットフォームが必要だ」と述べた。

18:37(ローマ11:37)

メローニ伊新首相「プーチンの脅しに屈しない」

 イタリアのメローニ新首相は25日、新内閣に対する信任投票を前に下院で演説し、「ロシアの侵略に対抗するウクライナを支援し、北大西洋条約機構(NATO)の信頼できるパートナーであり続ける」と述べた。

 イタリアは、ウクライナ侵攻まで輸入天然ガスの4割をロシアに依存していたため、エネルギー価格の高騰で大きな影響を受けている。ロシアからのガス輸入を継続するよう求める世論も根強いが、メローニ氏は同日の演説で「エネルギーの問題でプーチン氏(ロシア大統領)の脅しに屈しても問題は解決しない。むしろ新たな要求と脅しにつながり、事態を悪化させる」と述べた。

 新たに発足した右派連合による新内閣には、右翼「同盟」と中道右派「フォルツァ・イタリア」が参加している。「同盟」のサルビーニ副首相と「フォルツァ」のベルルスコーニ元首相はプーチン氏とのつながりが指摘され、新政権の対ロシア政策が政権運営の焦点になっている。

15:43(メリトポリ09:43)

ロシア占領下の南部メリトポリで連続爆発

 ロシア国営タス通信によると…

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