JR九州ななつ星が吉都線に初乗り入れ えびの駅でお出迎え

大野博

 JR九州の豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」が20日、初めて吉都線に乗り入れた。宮崎県内で最初の停車駅となったえびの駅(えびの市)では、地域の人たちがホームで横断幕を掲げたり、小旗を振ったりして、10組計18人の乗客を出迎えた。

 18日に博多駅を出発した「3泊4日霧島コース」(1人当たり旅行代金125万~170万円)の3日目の行程。前日に鹿児島県霧島市の旅館に泊まった乗客はこの日、同市の肥薩線嘉例川駅から列車に乗り、午前11時過ぎにえびの駅に到着した。吉都線ではこの他、高原駅と都城駅に停車。日豊線に入り、南宮崎駅に停車後、大分県に向かった。

 えびの市内の京町温泉旅館組合からは、そろいの浴衣に法被姿の女将(おかみ)ら5人がホームに繰り出した。「吉田温泉 旅館伊藤」の仁科睦子さんは「吉都線への誘致に長年取り組んできただけに、ぴかぴかの列車を目の当たりにして感無量です。最高の笑顔で、せいいっぱいおもてなししたい。夢のまた夢ですが、一度でいいから客として乗ってみたいですね」と話した…

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