あいまい?な札幌五輪招致案 オリンピアンが「脱ローカル」を提言

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聞き手・能田英二
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 2030年冬季五輪パラリンピックを招致している札幌市で、市民の招致熱がいっこうに盛り上がらない。機運醸成のためにこの春組織された「プロモーション委員会」の委員でオリンピアンの井本直歩子さんに札幌市が抱える課題を聞くと、見えてきたものとは。

 いもと・なおこ 1976年生まれ。元競泳日本代表。96年のアトランタ五輪800㍍リレーで4位。2003年より国際協力機構の一員としてシエラレオネ、ルワンダなどで平和構築支援、07年より国連児童基金(ユニセフ)教育専門官としてスリランカ、ハイチ、マリ、ギリシャなどで緊急災害時の教育支援に従事(現在休職中)。ギリシャ赴任中にコロナ禍で渡航を断念した日本代表団の代役で五輪の聖火を引き継いだ。一般社団法人SDGs in Sports代表。

 ――プロモーション委員に就任した経緯と期待される役割は

 「日本オリンピック委員会(JOC)からオリンピアンの枠でなく、国際機関で働いた経験、スポーツSDGsの活動経験、東京オリパラでジェンダー平等推進チームのアドバイザーを務めた経験から有識者の枠でお話をいただきました。東京大会には後味の悪さがあったから、すごく迷いました」

「納得いく『開催意義』提示する」

 ――後味の悪さとは?

 「コロナ禍の中、なぜ開催す…

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