日立、米国に104億円かけ新工場 鉄道車両をワシントン地下鉄に

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ヘイガーズタウン=榊原謙

 日立製作所は18日、米国につくる新しい鉄道車両工場の建設予定地を報道陣に公開した。7千万ドル(104億円)を投じて建屋や試験線を設置し、2024年初めの操業をめざす。製造する車両は、米首都ワシントンを走る地下鉄に納入される計画だ。

 新工場は米東海岸メリーランド州西部ヘイガーズタウンの約17万平方メートルの敷地に建設される。工場は細長く、長さは約370メートル。車両を走らせる試験線を730メートルにわたって敷く予定だ。現地ではすでに高さ11メートルのコンクリート製の外壁が設置され、整地もほぼ済んでいた。

 日立の鉄道部門を統括するアンドリュー・バー氏は、「車両の溶接にロボットを使うなど高度な自動化を通じて、効率的な製造工場にする」と話した。

 新工場で24年から製造され…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済