逆転の発想 リゾートしらかみ活用してナイトトレイン
鉄道開業150年を記念してJR東日本秋田支社は11月、観光列車リゾートしらかみを使い、秋田―仙台間でナイトトレインを運行する。8月の豪雨被害で五能線が寸断された影響で、秋田県側にあって運行できない「橅」編成を活用する。いわば「逆転の発想」だ。
リゾートしらかみは「青池」「橅」「くまげら」の3編成ある。このうち青池は本来の運行ルートの一部である青森―鰺ケ沢(青森県鰺ケ沢町)間で運行している。ただ五能線は大雨で被害が大きかった鰺ケ沢―岩館(秋田県八峰町)間で不通が続く。青池以外の2編成は走っていない。
そこで、橅編成の活用策として「ナイトトレイン」として走らせることにした。
11月11日午後10時5分ごろ秋田発・12日午前6時45分ごろ仙台着、12日午後10時20分ごろ仙台発・13日午前6時36分ごろ秋田着。普段走らない奥羽線、陸羽東線、東北線の沿線の夜の景色を、窓が大きく、展望室もあるしらかみの車窓から楽しめる。
募集人員は90人。料金は1万3千円から2万3千円までで、号車や座席タイプで異なる。子ども料金の設定はない。記念として硬い紙の記念乗車証や、特製掛け紙の弁当がつく。
このほか、同じく橅編成を使って、今月29日に秋田から仁賀保に向かい、秋田県にかほ市の地酒や食事、芸能を楽しむ日帰りツアーを企画するほか、11月5日には秋田から象潟に向かい、由利本荘市のグルメやワインを楽しむ日帰りツアーも行う。
詳しくはJR東日本びゅうツーリズム&セールス販売サイト(https://www.jrview-travel.com/reserve/topList)で。