部活の顧問「断りにくい空気」を変えたい 20代の教員らが組合設立

有料記事

福井万穂
[PR]

 教員が部活動の顧問就任を拒否できる環境づくりをめざし、福岡県内の教員らが新たな教職員組合「福岡部活動問題レジスタンス(PLUM)」を設立した。同組合によると、部活動の問題に特化した組合は愛知、三重に続き全国3例目。九州では初めてという。

 福岡市立中学校教諭の北畑裕也代表(28)と、県立高校教諭の豊福秀敬副代表(25)が11日、県庁で記者会見して発表した。組合員は県内の中高で働く20~30代の教員や講師5人で、先月16日に職員団体として県人事委員会に登録された。

 北畑さんは「学校現場に部活の顧問を断りにくい空気が作られていて、長時間労働パワハラの温床になっている」と指摘。他の組合員の声として「仕事なのか、趣味やボランティアなのか、部活の定義自体があいまい」「外部コーチには賃金が出るのに、教員は無償なのはおかしい」といった訴えも紹介した。

ここから続き

 豊福さんは、現在もラグビー

この記事は有料記事です。残り378文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2022年10月12日10時42分 投稿
    【視点】

    2016年度に文部科学省が公立学校教員を対象に実施した「教員勤務実態調査」では、2006年度の調査に比べ小中学校の教諭の勤務時間が伸びていること、中学校では「部活動・クラブ活動」に教諭がとられる時間が長いこと、部活動の活動日数が多いほど、学

    …続きを読む