コロナ感染の妊婦、受け入れ態勢拡充へ 京都知事、救急車内出産受け
新型コロナウイルスに感染し自宅療養していた妊婦が今年8月、分娩(ぶんべん)先を見つけられずに救急車内で出産していた問題で、西脇隆俊知事は6日の記者会見で「非常に重く受け止めている」と述べた。緊急時、陽性と診断された妊婦の分娩に対応できる医療機関の数を増やすなど、態勢を強化するとした。
府などによると、女性は陽性と診断され、無症状のため自宅療養していた翌日に陣痛が起こった。119番通報し、府の入院医療コントロールセンターを通じて「地域周産期母子医療センター」が搬送先を探した。だが、1時間が過ぎても分娩できる搬送先が決まらず、車内で出産。救急隊が対応した。
府は、コロナ陽性になった妊婦を受け入れている病院の他に、普段は陽性者を診ていなくても緊急時に対応できる診療所を増やすという。感染対策のマニュアルなどを整備する。さらに、7月以降感染者数が急増した「第7波」では、特定の病院に負担が集中したとして、緊急時に連絡を受けて分娩先を調整する病院を輪番制にすることも検討するという。
西脇知事は「こういったことが今後起こらないよう、妊婦を病院へ早くつなぐ態勢を整えたい」と話した…
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら