北陸新幹線、大阪への延伸計画は「環境に悪影響」 国に反対署名提出

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野口陽
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 北陸新幹線福井県敦賀市から大阪市まで延伸させる計画について、延伸ルートの京都市の市民団体が4日、計画の白紙撤回を求める署名約2万7千人分を国に提出した。国による住民への説明が不十分なうえ、環境への悪影響が懸念されるとしている。

 北陸新幹線は金沢―敦賀間が2024年春に開業予定。国は京都駅経由で新大阪駅まで延伸することを目指し、環境影響評価(アセスメント)を進めている。実現すれば、敦賀―新大阪間は今の1時間20分から45分に短縮されるという。国の16年の試算で建設費は約2・1兆円。費用対効果の指数は1・05で、投資額をわずかに上回る程度だ。

 署名を集めたのは「北陸新幹線京都延伸を考える市民の会」。ルート選定の理由が説明されていないことや、全ルートの8割がトンネル区間で大量の残土が発生することなどを反対理由に挙げる。ウェブサイトや街頭で署名を募り、京都市民らが応じたという。

 延伸ルートにある京都府南丹…

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