ソフト部顧問が女子生徒の顔たたく あご外れ全治1カ月、登校できず

宮沢崇志
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 兵庫県姫路市の姫路女学院高校ソフトボール部で、顧問の40代の男性教諭が部員の女子生徒(1年)の顔をたたき、けがを負わせていたことが、3日わかった。保護者から学校が受けた連絡では全治1カ月で、精神的なショックで登校できない状態だという。学校は同部の保護者説明会を開いて謝罪し、男性教諭の懲戒処分を検討している。

 学校によると、顧問の男性教諭は、9月24日に兵庫県内であった地区大会で、女子生徒がユニホームを忘れてきたことに腹を立て、平手で生徒の左のほおを殴った。女子生徒の保護者と電話で連絡を取った際、「たたきますよ」などと話したという。

 生徒は顔をたたかれた後も試合会場に残っていたが、教諭は生徒に「帰れ、お前なんかいらん」などと話したという。たたかれた影響で生徒は口を開けにくい状態になり、保護者からの連絡によると、あごが外れた外傷性開口障害と診断された。

 同校の寶谷(ほうたに)亮介・校長補佐は取材に対し「体罰はあってはならないこと。生徒が部に復帰できるように努めたい」と話した。(宮沢崇志)

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    末冨芳
    (日本大学文理学部教授)
    2022年10月3日12時51分 投稿
    【提案】

    体罰被害者ほど指導者や親となった時、体罰を肯定する認知の歪みが是正できません。そうやって子どもに暴力が連鎖するのです。 いくら学校教育法で体罰を禁止していても、その認知の歪みが改まるのは難しく、教員自身のトラウマケアなどかなりのコストをか

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    吉川ばんび
    (作家・コラムニスト)
    2022年10月3日15時12分 投稿
    【提案】

    「体罰」などではなく暴行罪、傷害罪。家庭内でも学校でも度々「しつけ」「体罰」というように軽い言葉で子供に対する暴行が行われているけれど、これをいまだに体罰などと形容する社会(加害者を含めて)の認識はまだまだ甘いと思う。刑事罰としてきっちり扱

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