「はったりではない」プーチン氏演説が波紋 核攻撃、現在の可能性は

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ワシントン=下司佳代子
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 ウクライナの前線では、侵攻したロシアの劣勢が伝えられている。苦境に立たされたプーチン大統領が、実際に核兵器の使用に踏み切る可能性はあるのか。米国はどう対応するのか。

 波紋を呼んだのは、9月21日のプーチン氏の演説だ。

 「もし我が国の領土保全が脅かされた場合、我々はロシアと国民を守るために使用可能なすべての兵器システムを必ず使う。これははったりではない」

 ロシアでは従来、核戦力は国家の主権と領土を守るために存在するとされてきた。今回の発言が特に注目を集めたのは、ウクライナ東部・南部4州で強行された「住民投票」への支持と同時に、プーチン氏が発したものだったからだ。

 米国では、ロシアが今回「併合」する地域についても、核による反撃を想定する領土としてとらえているのかに注目が集まった。2014年に一方的に「併合」したクリミアと同じように、今回の対象地域も「ロシアの一部」とみなしうる。ウクライナが「併合」された地域を奪還しようと攻撃した場合、核による脅しや報復のリスクが高まりかねないのだ。

 ただ、米国の専門家の間では…

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