ピンチには「筑後ホークス」 ソフトバンク、実った10年前の布石

有料記事

鷹見正之
[PR]

 2年ぶりの優勝まで、あとわずか――。

 今季のソフトバンクは、就任1年目の藤本博史監督が「世代交代」を旗印に、競争を促すことでチーム力を底上げしてきた。主力のけが、衰え、新型コロナ陽性者……。数々の危機はあったが、乗り越えてきた。

 昨季まで1、2、3軍で計11年の指導歴がある藤本監督は就任当初、「レギュラーは決まっていない。若い選手にもチャンスはある」と宣言した。まさに有言実行のシーズンになった。

 開幕直後に栗原陵矢、5月には上林誠知が、ともにけがで長期離脱。柳田悠岐、中村晃、グラシアル、デスパイネら、これまでチームを引っ張ってきたベテラン勢も本来の数字が残せなかった。チームの顔だった松田宣浩も出場機会を減らし、退団が決まった。

 それを埋めたのが若手たちだ。

 野手は支配下登録された36人のうち30人が1軍でプレーした。

 多くの選手が「プロ初」とつく記録を刻んだのが、今年の戦いを象徴している。

 野手では、ドラフト4位新人…

この記事は有料記事です。残り999文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
鷹見正之
スポーツ部
専門・関心分野
プロ野球、大リーグ