倉敷市が秋の運賃無料デー 水島臨海鉄道もバスも

小沢邦男
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 岡山県倉敷市はこの秋、市内を走る3社の路線バスと水島臨海鉄道を無料で利用できる日を初めて設ける。「乗って応援! お得におでかけ」と銘打って11月までの土日のうち4日間で実施。公共交通の支援に加え、地域イベントと連動させ、沿線住民らの外出を促すのが狙いという。

 市が事業費1585万円を予算化した。無料となるのは、9月24日、10月9、16日、11月5日。両備、下電、井笠のバス3社と、市中心部と水島コンビナートを結ぶ水島臨海鉄道が対象となる。

 バスは基本は市内路線が無料だが、倉敷成人病センター前または倉敷駅―興除営業所前(岡山市)、JR児島駅―宇野駅前(玉野市)、新倉敷駅前―寄島総合支所前(浅口市)の3路線も含まれる。

 無料となる4日間には、同市内で「備中玉島みなと朝市」(10月9日)や「くらしき防災フェア」(11月5日)など、多彩な催しが開かれる。新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える人たちがいるなか、バスや鉄道を利用してお出かけしてもらえそうな日程を選んだ。

 同様の運賃無料デーは岡山市が先行して実施している。昨年は2日間で、今年も7月から12月までの第4日曜などに予定している。

 倉敷市によると、市内の公共交通の利用者はコロナ前と比べて2~3割減の状況が続く。「利用者と事業者を応援する試みになれば」と担当課。問い合わせは市コールセンター(086・426・3030、午前8時~午後9時、無休)。(小沢邦男)

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