自民党の村上誠一郎元行革相は21日、朝日新聞の取材に対し、27日に営まれる安倍晋三元首相の国葬について、「そもそも反対だ。出席したら(国葬実施の)問題点を容認することになるため、辞退する」と述べ、参加しない意向を明言した。
国論を二分する国葬は、実施を決めた岸田文雄首相が総裁を務める自民党から欠席者が出る事態となる。
村上氏は不参加の理由について、「国葬に納得できないため」と説明し、「安倍氏の業績が国葬に値するか定かではないうえ、国民の半数以上が反対している以上、国葬を強行したら国民の分断を助長する」と主張した。また、「こうしたことを自民党内で言う人がいないこと自体がおかしなこと」と語った。
村上氏は20日にも朝日新聞などの取材に対し、「安倍氏は財政、外交をぼろぼろにし、官僚機構を壊したとの見方もあり、その責任は重い」などと語り、安倍氏のことを批判していた。(中田絢子)
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