長崎線・肥前鹿島駅、オリジナルの時刻表「新しい出発を」

有料記事

村上英樹
[PR]

 佐賀県鹿島市がJR肥前鹿島駅(長崎線)を発着する新しい時刻表をつくり、市内約1万1千世帯へ配布を始めた。23日に開通する西九州新幹線の影響によって同駅に止まる在来線特急が1日45本から14本に減るダイヤを反映した。「新しい出発に」。そんな願いを込めたという。同駅では役割を終える特急「かもめ」へ感謝を伝えるメッセージボードも置かれた。

 「つなぐ(人を、まちを、次に)! 長崎本線を利用しましょう」。市は最上段にそう記した時刻表を作成し、13日に発表した。自治会などを通じて配布中だという。

 時刻表は肥前鹿島駅を中心に博多―長崎間の13駅の列車発着時間を掲載し、在来特急「かもめ」に代わる新特急「かささぎ」14本を赤色で、同駅には来ないほかの特急を青色で強調。乗り換えの待ち時間も分かる。「(新幹線が)開通する23日を機に新しい出発を」と記者会見で市の担当者は力を込めた。

 「新しい出発」の一環として、市は23日、同駅前で「イロトリドリの魅力発信フェス」と称した企画を開く。企画のサブタイトルは隣接する太良町とともに盛り上げようと「むしろ、これから鹿島・太良」。その文言には、特急は減便になるものの新たに新幹線の停車駅となる近隣の嬉野市武雄市から観光客を呼び込むため、地域の魅力を発信したいという考えが強くにじむ。

 鹿島市は8月末、同駅の改札…

この記事は有料記事です。残り466文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら