路面電車「長崎駅前」電停のエレベーター、20日から供用開始

岡田真実
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 JR長崎駅前東側の歩道橋と、路面電車の「長崎駅前」電停を結ぶエレベーターが完成し、20日から使えるようになる。

 長崎県が昨年10月から工事に入り、事業費約3億8千万円をかけてエレベーター2基を新設した。赤迫方面と、崇福寺・蛍茶屋方面のそれぞれの乗り場と歩道橋を行き来できる。

 現在、長崎駅前の国道202号に平面の横断歩道はなく、歩道橋を上り下りしなければいけない。歩道橋の両側には、エレベーターが1基ずつ設けられているが、国道の中央部にある路面電車の電停にはエレベーターがなく、階段の上り下りが必要だった。市民らからはバリアフリー化を求める声が長年寄せられていた。

 エレベーターの運転時間は午前5時から翌午前1時まで。同時間は歩道橋とつながっている、パチンコ店などを経営する「ユーコー」(本社・福岡県久留米市)が所有するビルのエレベーターも利用できる。

 JR長崎駅は、新幹線の開業に合わせて2020年3月に、約150メートル西側に移転。路面電車の電停から遠くなり、乗り継ぎに時間がかかるようになった。長崎駅近くに電停の移転を求める声も市民には根強いが、長崎電気軌道は「一般車両の交通の流れが悪くなり、渋滞の悪化が懸念される」ことなどを課題に挙げている。(岡田真実)

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