JR北海道、国と道の支援でラッピング車両を導入 10月末から

新田哲史
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 JR北海道は、国と北海道の支援でラッピング車両を導入し、今後観光列車などに活用すると発表した。道とJR北が出資する第三セクター「北海道高速鉄道開発」が車両をJRに無償で貸す。赤字線区で運行し、利用促進につなげる。

 10月末から導入するのは、新型車両「H100形」4両。釧網線(東釧路―網走)、花咲線(釧路―根室)、石北線(新旭川―網走)、富良野線(富良野―旭川)の沿線風景や動植物を外装にあしらい、内装もテーブルを設置するなど観光向けに変えた。今後4線区や隣接線区で定期列車や観光列車として運行する。

 車両の価格は計約12億円で、道と国が折半する。JR北が「単独では維持困難」とする13線区のうち、国や自治体の支援を受けて存続する方針の8線区について利用客を増やすのが狙い。

 2023年度も同様に、室蘭線沼ノ端岩見沢)、日高線(苫小牧―鵡川)、根室線(滝川―富良野)、宗谷線(名寄―稚内)の4線区の風景などをあしらったラッピング列車を導入する計画だ。

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