リニア建設促進へ3府県知事ら会合 23年の環境評価着手など決議
山本知弘
リニア中央新幹線の名古屋以西での建設促進を求める三重、奈良、大阪の3府県関係者らによる会議が6日、三重県四日市市であった。2037年の全線開業に向け、ルートや駅の位置の早期公表、23年からの環境影響評価手続き着手などを求める決議を採択した。
政府は6月にまとめた「骨太の方針」に、JR東海が23年から名古屋―大阪間の環境影響評価を始められるよう、必要な指導、支援をすると明記した。名古屋以東でも計画に慎重だった静岡県の態度が軟化しており、「局面が大きく変わった」(三重県の一見勝之知事)など、工事の具体化に向けた発言が相次いだ。
奈良県の荒井正吾知事は「大事なことは事業者が工事を容易にできること」と指摘。奈良市付近での駅の候補地選びを急ぐとともに大阪・伊丹空港までの延伸を要望。大阪府の吉村洋文知事は九州や北陸との連絡ができるとして「新大阪駅にリニアを」と訴えた。
三重県は3カ所に絞った亀山市内の駅の候補地を、今年度中にJR東海に伝えることにしている…
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