沈黙は犯罪 ウクライナからの留学生と中高生が紡いだ平和への問い

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渡辺純子
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2030 SDGsで変える

 どうしたら平和を築けるのか――。ウクライナから避難してきた留学生と日本の中高生がこの夏、各地で語りあいました。SDGs(持続可能な開発目標)では「平和なくして持続可能な開発はありえない」として、目標16で暴力のない平和で包摂的な社会づくりを掲げています。(渡辺純子)

 日本経済大の東京渋谷キャンパスに9日朝、高校生や中学生が次々にやってきた。ウクライナから避難して同大の福岡キャンパスで学ぶ留学生と平和について考える会に参加するためだ。「生の声を聞きたい」。学校の先生などから開催を聞いてやってきた。

今そこにある戦争を写真や動画で

 登壇したのは、同大と交換留学の協定がある「キーウ国立言語大」で日本語を学んでいた女性3人。ウクライナの文化や、ロシアに迫害され続けた歴史を紹介したうえで、3人それぞれの戦争体験を語った。本人や家族が撮った写真や動画も流した。

 「戦争について話すことはとても大事。沈黙は犯罪と同様です。多くの人が知識をもち、問題を話しあえば、解決策を見つけることができる」。そうした訴えに約60人が聞き入った。

 質疑応答では、「ロシアの侵攻にどう対処すべきだと思いますか」と第一薬科大付属高3年の吉田祐介さん(18)が単刀直入に聞いた。留学生は「正しい情報を共有すること。ウクライナ軍に必要な物資や軍備を供給することも大事」と答えた。

■武器を供給したら、戦争が終…

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