阿波踊り出演者660人がコロナ感染 市長「主要因とは言いがたい」

有料記事

東孝司 杉田基
[PR]

 12~15日に徳島市で3年ぶりに本格開催された阿波踊りで、出演した「有名連」の踊り手や鳴り物奏者に新型コロナウイルスの感染が相次いでいる。朝日新聞の取材では、県阿波踊り協会と阿波おどり振興協会の2団体で計約660人に上った。一般連を含む全体の感染者数について、主催の「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」は「集計中」としており、感染者数がさらに増える可能性もある。

 県阿波踊り協会では加盟連から約460人の感染報告があったという。まだ報告のない連もあるという。阿波おどり振興協会では約200人に上るという。

 実行委はすべての参加連に報告を求めているが、観客の感染については、「把握できない」としている。

 徳島市の内藤佐和子市長は26日の会見で、3年ぶりの本格開催となった阿波踊りについて、「観光客や踊り手は笑顔で、街全体が熱気に包まれた。県内外からやってよかったとの声が届いている。伝統を未来へつなぐため、後で(感染に関する)批判が出るかもしれないがやった方がいい、と決断した実行委に敬意を表したい」と振り返った。

 阿波踊りと感染者数の増加との因果関係については、「全国的に感染が増えており、開催していなかったとしてもどうなっていたかわからない。大きな催しのない県でも感染は拡大している。阿波踊りが要因の一つかもしれないが、主要因とは言いがたい」と主張した。

 飯泉嘉門徳島県知事もこの…

この記事は有料記事です。残り457文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]