第2回もしもパーマ中に地震がきたら? 教訓生かし、中和剤常備の美容室も

有料記事災害「もしも」シリーズ

江戸川夏樹
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 美容室でパーマをかけているとき。カラーリングをしているとき、「今、地震が来たら」と不安に駆られたことがあります。その時、美容師たちはどう動くのか。東日本大震災をきっかけに、高まった美容業界の取り組みを聞きました。

 ◆1923年9月1日に起きた関東大震災から100年目に入ります。日常生活でふと、「いま大地震がきたら、どうしたらいいのだろう」と不安になることはありませんか。みなさんの疑問や体験を東京社会部のメール(shakaibu@asahi.comメールする)にお寄せください。

 2011年3月11日、岩手県釜石市で美容室「カットクラブドゥーダ」を営む北山文章さん(56)は、津波から逃れるように、美容室近くの丘にある公園に向かっていた。

 客は全員帰ったばかり。「それだけはよかった」。従業員5人と走って、逃げた。公園に着くと、別の美容室から、パーマのロッドをつけている人、カラーを定着させるためのラップをまいた人たちも避難してきた。

 公園の水で薬剤を流す。ただ、すぐに水は出なくなった。そのあとは、洋服やタオルで薬剤をこそぎとった。

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 パーマやカラー剤を髪につけ…

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