卑弥呼の時代の犬、シバイヌより大きい? 奈良・纒向遺跡出土の骨

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清水謙司

 女王・卑弥呼が治めた邪馬台国の有力候補地とされる纒向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)で出土した3世紀前半ごろとみられる犬の骨を詳しく計測したところ、シバイヌより大きかったと考えられることが分かった。日本の犬の形質の変化を考える上で注目される。市が15日に刊行を発表した論集「纒向学の最前線」で報告された。

 犬の骨は2014年度の纒向遺跡の調査で見つかった。溝からほぼ1体分がまとまって出土。ともに見つかった土器から、3世紀前半ごろのものと考えられるという。

 調査結果は18年の論文で紹介されていたが、日韓の動物考古学を研究する宮崎泰史・元大阪府立狭山池博物館学芸員がその後、骨をさらに詳しく調べ、その成果を論集に載せた。

 その結果、体高は48・1セ…

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この記事を書いた人
清水謙司
京都総局|歴史、社寺文化財
専門・関心分野
歴史、社寺文化財、文芸、民俗、食文化、人権問題