JR北陸線の敦賀―武生駅間、運転再開
小田健司
豪雨の被害で運休していたJR北陸線の敦賀―武生駅間の運転が11日、再開した。北陸と大阪・名古屋方面を結ぶ特急の「サンダーバード」と「しらさぎ」も運行を開始。お盆の帰省ラッシュになんとか復旧が間に合い、混乱は避けられた。
午前8時半すぎに福井駅に到着した大阪始発のサンダーバード1号は、被害が大きかった福井県南越前町付近で徐行運転をしたため、3分遅れで到着した。
子ども2人と福井市の実家に向かう大阪市の絹谷可奈美さん(41)は、10日夜の帰省の予定を特急の運行再開に合わせて11日に変更した。「感染対策として自家用車で帰省したかったんですけど、北陸道の復旧が間に合いませんでした。出費がかさみますが、仕方ないですね」
福井県内の大学3年の男子学生(21)は、大阪市の実家で13日に祖母の初盆を家族と一緒に迎える予定だ。午前9時前発のサンダーバード10号の指定席を確保でき、「本当は10日に帰省の予定でしたが、とにかくみんなで初盆を迎えられそうでホッとしています」と話した。
JR西日本によると、午後4時現在の11日の自由席乗車率はサンダーバードで100~180%、しらさぎは90~130%。北陸方面への帰省客のピークは11日で、Uターンのピークは14日を見込んでいる。