変化を恐れない高岡早紀さん 「年齢重ねても、何かを探し続けたい」

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ライター・松本千登世
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 「人生100年時代」が近づく中、50歳はちょうど中間地点です。朝日新聞と、宝島社女性誌「GLOW」の共同プロジェクト「Aging Gracefully」(エイジンググレイスフリー)は、家庭や職場、地域で大事な役割を担うミドルエイジの女性たちの「いま」と「これから」を見つめ、自分らしく年齢を重ねていくことを応援します。

 今回は俳優・高岡早紀さんのインタビューをお届けします。

たかおか・さき

1972年12月3日生まれ。神奈川県出身。俳優。歌手。モデルとして活動をスタートし、88年に歌手として、89年に俳優としてデビュー。94年公開の映画忠臣蔵外伝 四谷怪談」で主演を務め、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など、賞を総なめにする。最近は映画「クレイジークルーズ」(Netflix)に出演するほか、フジテレビ系の情報バラエティー番組「ポップUP!」でレギュラーコメンテーターを務めるなど、幅広く活躍。初めての書き下ろしエッセー「魔性ですか?」(KADOKAWA)も好評。8月20日から舞台「毛皮のヴィーナス」(東京・シアタートラム、9月4日まで)に主演。

 本人が意図しないところからキャリアがスタートし、今では押しも押されもせぬ、唯一無二の存在感を放つ女優へ。さらに活躍の場を広げ、輝きを増す高岡早紀さんの「今」に迫った。

 まだまだ不安はありながらも、時代が前に大きく動き始めた。そんなときに「ふと気づいたことがあるんです」と高岡さん。

 「最近ね、『ちょっとお出かけ』という表現をしているなあ、と。『ちょっと』ってランチ? お茶? それともディナー? きっと目的や行き先は何でもよくて、言葉そのものが『今を楽しもう』という気持ちの表れなのかもしれないと思うんです。すると、せっかくだから、『ちょっと』着替えようかなあ、と思う。外に出かけること、人に会うことが当たり前だった以前なら、『この服でいいか』『着替えなくてもいいか』と思っていたところを、今はその機会が貴重なものに思えて、せっかくなら、ファッションを楽しみたいと思うようになったんです。どうでもいいという着方をあまりしなくなったんですよね」

 コロナ禍で家にいる時間が増え、時間がほんの少しだけゆっくり流れていた時期に、クローゼットの整理をしたことも、「せっかくなら、ファッションを楽しみたい」という気持ちを後押ししているという。

新しい挑戦 「まさか」というジャンルも

 「服に光が当たるようになっ…

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「人生100年時代」が近づくいま、50歳はちょうど中間地点。変わる身体、働き方、家族との関係……。「Aging Gracefully」(エイジング グレイスフリー)は、家庭や職場、地域で大事な役割を担うミドルエイジの女性たちの「いま」と「これから」を見つめ、自分らしく年齢を重ねていくことを応援する特集です。[もっと見る]