中国念頭? 14カ国の4千人集まる軍事訓練、陸自が初参加した事情
ジャカルタ=半田尚子
インドネシア国軍と米軍による合同訓練「ガルーダ・シールド」が始まった。今年は日本の陸上自衛隊が初参加し、3日に部隊の連携を確認した。陸自の参加にはインド太平洋地域で存在感を増す中国を牽制(けんせい)する意味合いがあるとみられる。
インドネシア国軍などによると、3日、スマトラ島南部バトゥラジャ演習場で開会式が開かれ、インドネシア国軍のアンディカ・プルカサ司令官は「訓練がスムーズに行われ、関係がより深まることを願っている」とあいさつした。
次いで行われた地上戦を想定した訓練には陸自も参加。米領グアムから飛んできた米軍機が演習場上空にさしかかると、隊員らが次々にパラシュートを使って降下した。
中国は懸念表明 「地域の安定が…」
インド太平洋地域では中国の存在感が増している。南シナ海には中国が権益を主張するために引いた「9段線」と、インドネシアの排他的経済水域(EEZ)とが重なる海域があり、海洋権益をめぐる対立が続く。
3日、インドネシア国軍のア…