鍵山優真、19歳の自立 コーチである父との距離感は「自然に変化」
鍵山優真インタビュー前編
北京オリンピック(五輪)で銀メダルに輝いたフィギュアスケートの鍵山優真(19)=オリエンタルバイオ・中京大=が、朝日新聞の単独インタビューに応じた。五輪での自身の演技や精神面を振り返った上で、近年、世界のトップを争ってきた羽生結弦さん、宇野昌磨、ネーサン・チェン(米国)と練習で感じた「違い」、少しずつ変化する父正和コーチとの関係性についても明かした。
――昨季は初出場の五輪で銀メダルを獲得しました。少し時間が経って、改めてどんな大会でしたか?
「試合に参加している期間というのは、そんなにオリンピックっていうことを考えていなくて。気持ちは他の試合とほぼ一緒な感じで、あまり特別という感じを出さずにいつもと変わらずにやっていたんです。けど、やっぱり終わってみて、実際にメダルを取ってみると、今までの夢でしたし、『すごい大きなものをもらったんだな』とうれしかったです。今後のモチベーションにもなり、また頑張りたいと思います」
――なぜ、いつも通りでいられたのでしょうか?
「僕はたぶん、初めての大きな試合が強いんだと思います。世界選手権(2021年の2位)もそうだったし、四大陸選手権(20年の3位)もそうだったので。初めてだからこそ、『何をしてもいいや』みたいな。何でも挑戦できるという気持ちがあって、そんなに緊張しなかったので。守るものがなかったから、どんどん攻めていくという気持ちでした」
次週の水曜配信で、鍵山優真インタビューの後編をお届けします。新シーズンでの挑戦、そして4年後、8年後の五輪への思いとは。
――五輪の演技は見返しますか?
「ショートプログラム(SP…
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