感染急増「災害レベル、限界近い」 大分こども病院、昼間の診療休止

白石昌幸
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 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、大分こども病院(大分市片島、藤本保理事長)は25日、平日昼間の一般外来診療を26日から当面の間、休止すると発表した。一般の開業医が休診する夜間の時間外診療に特化する。

 病院によると、小児の新型コロナ患者も多数発生しており、時間外診療や休日診療は最大で5~6時間待ち。25日の平日診療は午前9時段階で100人以上を受け付けた。職員を増員して休日返上で対応しているが、家族内感染で職員の欠勤も重なり、負担は急増しているという。

 一般診療を休止する時間帯は、平日(月曜~土曜)午前8時~午後5時。平日午後5時~翌午前8時の時間外診療は継続する。日曜祝日はこれまでどおり、24時間体制で診療する。紹介患者と救急搬送の受け入れ、自宅療養者のオンライン診療、特殊な重症患者の専門外来も継続する。

 久我修二院長は「16日からの3連休の患者急増は『災害レベル』と感じた。幹部会議では何人かが話しながら泣くなど、職員の心身も限界に近い」と話す。そのうえで、「時間外受診の窓口は開いているという安心感を持っていただき、コロナ禍を患者と医療者でともに乗り切りたい」と休診への協力を呼びかけた。

 詳細は病院のホームページ(https://www.oita-kodomo.jp/別ウインドウで開きます)で公表する。

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