ショパンも愛した100年前のピアノ、どんな音? 命吹き込む中学生

有料記事

遠藤和希
【動画】ショパンが愛したピアノを今に 生徒たちが復活プロジェクト=遠藤和希撮影
[PR]

 ショパンも愛した「幻のピアノ」、どんな音色を響かせるのかな――。中学校の校舎で使われないままになっていた100年前のピアノを「復活」させるプロジェクトが進行している。修理、資金集め、PR活動……。全校生徒をあげて取り組んでいる。

 そのピアノは19世紀初めにフランスで創業した名門メーカー・プレイエル社製。プレイエルのピアノはショパンが愛用したとされ、希少性から「幻のピアノ」と呼ばれることもある。

 長野県須坂市の市立東(あずま)中学校の校舎の階段下で長年置かれたままになっていた。同校によると、ピアノは1924年製で、奥行き1・6メートル、高さ約1メートルほど。地元出身の実業家の故・山岸右京氏が同校が開校する直前の58年に寄贈したもので、同じく山岸氏が資金援助して建てた同校の音楽堂に置かれていたとみられる。

校舎の階段下で放置、ぼろぼろの状態に

 その後、95年ごろに校舎が…

この記事は有料記事です。残り1026文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
遠藤和希
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
空き家、循環社会、鉄道の将来、通貨危機など