「組織力」誇る候補が相次ぎ苦戦 参院選比例区 コロナ禍も影響
10日に投開票された参院選比例区(改選数50)で、組織力が強みの労働組合や業界団体が推す「組織内候補」の多くが得票を減らし、苦戦を強いられた。コロナ禍で組織固めの運動に制約を受けたのが要因の一つとみられ、擁立した与野党から全国を対象とする比例区の戦い方を見直すべきだとの声も上がっている。
比例区は、政党名の票と個人名の票を合わせた得票総数に応じて各党に議席が配分され、当選者は党内で個人名の得票が多かった順に決まる。今回、比例区で落選した候補者のうち、最も得票が多かったのは、国民民主党の現職、矢田稚子氏が得た15万9929票。矢田氏は電機メーカーの労働組合でつくる電機連合の組織内候補だったが、3年前の候補者よりも約3万3千票少なかった。
電機連合は3年前も組織内候補が落選しており、参院では現職が不在になる。一方、3年ごとに相互に候補者を出すJAMと基幹労連は3年前に国民民主から出て落選し、今回は立憲に移って組織内候補が12万5340票で当選した。
国民民主の玉木雄一郎代表は…
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- 【視点】
この記事は比例候補に着目していますが、組織力ということで言うと、政党としてはもっとも強固な基礎票を持つ公明党の比例得票数も減少傾向にあります。過去5回の得票数の推移は764万(2010年)→757万(2013年)→757万(2016年)→6
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