皇后さまが「御養蚕納の儀」 3種の生糸の束を供えた神前に拝礼

多田晃子

 皇后さまは12日、皇居内の紅葉山御養蚕所で「御養蚕納の儀」に臨んだ。宮内庁によると、皇后さまは、純国産種の「小石丸」と、白繭、黄繭の生糸の束を供えた神前に拝礼した。同庁は同日、生糸の写真を公開した。

 同庁によると、皇后さまはコロナ禍に伴う様々な制約などがある中、無事に御養蚕納の儀を迎えられ、関係者に感謝の気持ちを示していたという。美しくつややかな生糸を見た皇后さまは、歴代皇后が大切に引き継いできた養蚕を今年も無事に終えられたことを、感謝の気持ちとともに、感慨深く思っている様子だったという。

 皇后さまは今年も、「御養蚕始の儀」に臨み、その後、天皇陛下や長女愛子さまとともに、蚕に桑の葉を与える「御給桑(きゅうそう)」や、繭作り用の器具である蔟(まぶし)に蚕を移す「上蔟(じょうぞく)」を行うなどした。また、繭を初めて収穫する「初繭搔(か)き」をした後、陛下や愛子さまと一緒に繭搔きや繭切りなどをした…

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この記事を書いた人
多田晃子
千葉総局次長|行政・選挙・教育・経済担当
専門・関心分野
事件事故、皇室、地方自治、教育