ディープフェイク「恐ろしいほどリアル」 作るのも見破るのもAI
小宮山亮磨
人工知能(AI)を使って架空の写真や動画を生み出す「ディープフェイク」の悪用が目立つようになっている。技術が進み、素人でも手軽に作れるようになってきた。見破るために頼りになるのは、やはりAIだという。
カーキ色のTシャツを着たウクライナのゼレンスキー大統領が、険しい表情で語る。
「さよならを言うことに決めた。武器を置き、家族のもとに帰ってほしい。この戦争で死ぬべきではない。生きてほしい」
こんな内容の動画が3月、ネットで出回った。ウクライナに侵攻したロシア軍への抵抗をやめるよう、国民に呼びかけているように見える。
ただし、これは偽造された「ディープフェイク」の動画だ。フェイスブックやユーチューブが、すぐに気づいて削除した。大阪大の馬場口登・特任教授は「できばえはよくない。高度なものではない」と話す。
一方で、人の目には偽物とは…
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