学童野球に怒声は要らない 勝利より出場機会重視の独自ルールとは

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辻健治 山口裕起

 勝ちに重きを置き、練習時間は長くなり、指導者や保護者が時に過熱して子どもたちが怒鳴られる――。

 小学生世代でも見られる野球の光景だ。

 対極をいくリーグが2021年春、神奈川でスタートした。

 横浜市と川崎市の11チームが加盟する「PLAYERS CENTERED GAMES」(プレーヤーズ・センタード・ゲームズ、PCG)。

 文字どおり、「子どもたちを真ん中に置いた」野球に取り組む。

 子どもが野球を楽しめるよう、独自ルールをふんだんに設けた。

 子どもを取り巻くスポーツ界で勝利ばかりに価値を置く活動や高圧的な指導が徐々に見直されています。104回目の夏を迎える高校野球はどうでしょう。それぞれのやり方を模索する現場を訪ねました。

 習熟度別にクラス分けをして、投手の実力次第でマウンドと本塁の距離を縮めたり、下手投げのボールでも打者が打てない場合はティースタンドを使ったり。交代した選手が再び出場することもできる。

 試合結果だけによる順位付けは行わず、年間の獲得ポイントによって表彰チームを決める。

 選手の成長機会を重視して設…

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