16年かかった難民認定、ロヒンギャ家族の夢 「鎖国」変われるか

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柳沼広幸
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 「難民に認められた時は、うれしくて、うれしくて……。トイレで泣いた」

 群馬県館林市に住むミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャのチラインさん(38)は5月、難民に認定され、定住者になった。2006年に来日。4回目の申請で、16年かかった。

 民族衣装「ロンジー」を巻いたチラインさんは、ミャンマー西部ラカイン州出身でヤンゴンの大学で学んだ。仏教徒が多い同国で、ロヒンギャは「バングラデシュからの不法移民」とされ、国籍も認められない。「ミャンマーで生まれたのに肌の色や宗教で差別された。帰れない」

 ロヒンギャの妻(26)、2人の娘と暮らし、自動車部品製造工場で働く。

 夢がある。会社を興して車をミャンマーやタイに輸出したい。「日本国籍をもらうまで頑張りたい。どこでも日本人だといえるように」

「同じ人間なのに…」難民認定は少数

 6月20日は、国連が定めた…

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