出産→復帰の大会に託す願い あるゴルファーが歩むセカンドキャリア

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木村健一
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 女子ゴルフのアース・モンダミン・カップ(千葉・カメリアヒルズCC)で、あの選手がトーナメントディレクターを初めて務めた。大会の主催企業の幹部らが担うことが多い中で、異例の抜擢(ばってき)だった。

 大会の統括役を担うのは、ツアー通算6勝の茂木宏美さん(45)。昨年8月に就任し、ギャラリーへのおもてなしに、プロアマ大会、グッズ販売、コロナ対策……。13人の事務局をまとめ、引っ張ってきた。

 「女子プロゴルファーのセカンドキャリアを広げたい。トーナメントディレクターを担うプロが増えたらいい」

 生まれ育った群馬県で、小学校から高校までバドミントンに打ち込んだ。群馬・桐生女高を卒業後、ゴルフ好きの父の勧めで競技の道へ。プロテストに4年連続で落ちた後、25歳でやっとプロになり、27歳でツアー初優勝を果たした。

 2012年に始まったこの大会は、世界を意識している。キャディーは、男子の海外メジャー・マスターズと同じように白いつなぎを着て、緑の帽子をかぶる。会場では、真っ白いリーダーボードが立ち、ギャラリーの飲食エリアでは緑のパラソルが並ぶ。

 「世界に羽ばたける大会にしたい」

 茂木さんの原点も、マスターズだった。

 バドミントンに夢中だった高…

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