「こわいをしって、へいわがわかった」 7歳が読んだ平和の詩全文

沖縄・本土復帰50年

【動画】沖縄全戦没者追悼式で「平和の詩」を朗読する徳元穂菜さん=伊藤進之介撮影
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 沖縄全戦没者追悼式では、沖縄市立山内小学校2年の徳元穂菜(ほのな)さん(7)が自作の平和の詩「こわいをしって、へいわがわかった」を朗読した。

 宜野湾市の佐喜真美術館を家族と訪れ、丸木位里(いり)、俊(とし)夫妻が1984年に制作した「沖縄戦の図」を目にした徳元さん。集団自決や戦場を逃げ惑う人などが描かれている絵を見たときの思いを詩にした。

 追悼式の会場近くにある「平和の礎(いしじ)」には、徳元さんの曽祖父の名前がある。「天国にいる大きいおじいちゃんにも届きますように」との願いも込めた詩に、会場は拍手に包まれた。全文は次の通り。

こわいをしって、へいわがわかった

びじゅつかんへお出かけ

おじいちゃんや

おばあちゃんも

いっしょに

みんなでお出かけ

うれしいな

こわくてかなしい絵だった

たくさんの人がしんでいた

小さな赤ちゃんや、おかあさん

風ぐるまや

チョウチョの絵もあったけど

とてもかなしい絵だった

おかあさんが、

七十七年前のおきなわの絵だと言った

ほんとうにあったことなのだ

たくさんの人たちがしんでいて

ガイコツもあった

わたしとおなじ年の子どもが

かなしそうに見ている

こわいよ

かなしいよ

かわいそうだよ

せんそうのはんたいはなに?

へいわ?

へいわってなに?

きゅうにこわくなって

おかあさんにくっついた

あたたかくてほっとした

これがへいわなのかな

おねえちゃんとけんかした

おかあさんは、二人の話を聞いてくれた

そして仲なおり

これがへいわなのかな

せんそうがこわいから

へいわをつかみたい

ずっとポケットにいれてもっておく

ぜったいおとさないように

なくさないように

わすれないように

こわいをしって、へいわがわかった

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