金正恩氏から「愛の不死薬」、住民が涙…北朝鮮報道 背後にある狙い

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ソウル=稲田清英 瀋陽=金順姫
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 北朝鮮朝鮮中央通信は17日、南西部の約800世帯に「急性腸内性感染症」の患者がいると伝えた。金正恩(キムジョンウン)総書記が自分の家の常備薬を蔵出しして現地に送ったところ、「愛の不死薬を受け取った海州市の人民たちは、感謝の涙でほおをぬらした」とも伝えている。最高指導者からの「愛の不死薬」の送付の報道にはどんな意味があるのか。

 具体的な病名や症状が明かされていない「急性腸内性感染症」は、黄海南道海州市で発生したと報じられている。金総書記は隔離や消毒などの対応を強化するよう求めている。

 そんななか、いち早く金総書記が自宅の常備薬を提供したことも報じられた。5月12日に新型コロナウイルスの感染者が国内にいることを公表した直後にも、同様に金総書記による薬の提供を伝えている。

背景には正恩氏のある「怒り」が?

 金総書記は自身の薬を提供す…

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