将棋の羽生善治九段、前人未到の1500勝 B級1組順位戦で勝利
将棋の羽生(はぶ)善治(よしはる)九段(51)が16日、将棋界で史上初の公式戦1500勝を達成した。1985年12月に棋士と認められる四段に昇段。86年1月の初対局・初勝利以来、36年半がかりで前人未到の1500勝に到達した。「七冠独占」(96年)、「永世七冠」達成(2017年)などに続き、新たな偉業を成し遂げた。
大阪市福島区の関西将棋会館での第81期名人戦・B級1組順位戦(朝日新聞社・毎日新聞社主催)1回戦で午後8時56分、山崎隆之八段(41)に82手で勝った。通算2156対局で、勝率は6割9分6厘。通算1500勝達成について羽生九段は「一つ一つの積み重ねの中で、一つの節目を迎えることが出来て、うれしく思っています」と静かに話した。
将棋界で1千勝達成棋士は、これまで9人しかいない。羽生九段は2007年12月、プロ入りから22年、37歳2カ月で最速、最年少での1千勝を達成。19年6月に歴代単独1位となる通算1434勝とし、1992年に死去した大山康晴十五世名人が残した通算1433勝を27年ぶりに更新した。
「永世七冠」を達成した17…