第5回サイト訪問が号砲、千分の1秒の広告入札 個人情報がお金になるまで
五十嵐大介=サンフランシスコ 女屋泰之
ビッグテックが集めたデータがどうカネになるのか。それは、気が遠くなるほど複雑な広告のしくみを通じてだ。
グーグルやフェイスブック(FB、現メタ)などが集めるデータは、2種類に分類される。一つは、メールや地図、SNSなどの私たちが無料で使う便利なサービスの対価として直接、ビッグテックに手渡しているデータ。もう一つは、第三者のサイトやアプリなどから集めている「サードパーティーデータ」だ。
買い物サイトやニュースなどのアプリで使われている「グーグルでログイン」「FBのいいね」などの機能は、ユーザーにとっても便利な機能だ。サイトやアプリの運営者はこうした機能に加え、利用者の様々なデータを分析する「グーグルアナリティクス」などを使う代わりに、ユーザーの情報をグーグルやFBに流している。
「実際の名前や電話番号と結びつけるのも簡単だ」
データはウェブサイト向けの…
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