浪人はもう当たり前じゃない? 駿台「役割終えた」首都圏の校舎削減
浪人生が急減している。大学入学共通テストを受験した浪人生は、ここ10年で3割減った。
影響を強く受けた予備校大手の駿台予備学校は今年3月、神奈川県の「藤沢校」と「あざみ野校」を閉校。県内の校舎は横浜校だけになった。埼玉県内もすでに1校だけで、統廃合が加速している。
「1浪、2浪は当たり前」だった大学入試に、何が起きているのか。
埼玉や千葉でも…
「在籍している現役生の数は横ばいだったが、浪人生が大きく減った。校舎を残して欲しいという声も多かったが、(2校は)ここで役割を終えた。近隣の人口分布も加味し、横浜校に集約する形にした」
同校事業企画室の磯川勝室長はそう話す。
2校ができたのは2008年…
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駿台が首都圏の校舎をぜんぶたたむのかと思って、びっくりしました。「役割終えた」というのも駿台自体が役割を終えたという意味ではなさそうですね。 1990年代に比べると現在の浪人生数は1/3程度になっているはずです。こうなることは予備校関
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僕は1975年生まれですので、子どもの数が非常に多く浪人が「当たり前」という時代に大学受験を経験しました。ただし、当時は、女子は現役で行ける大学を選ぶ傾向があり、「男なら」浪人してでも上を目指すという風潮があったことは指摘しておく必要がある
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いまの高1から順次、新学習指導要領に変わり、新科目になるため、すでに高2生の間では「浪人したら大変」という声があがり始めています。もちろん、大学入学共通テストでは、既卒者(旧課程履修生)に対しての経過措置が取られますが、それでも受験生にと
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「受験地獄」と言われた時代、予備校は記事にあるようにたしかに「一方通行」の授業が盛んでした。 ですが、そんななか、駿台や河合塾は、学生運動で就職がない大学院生や講師が名物講師として、大学で学ぶアカデミズムの香りのする本を紹介したり、偏差値
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