現在の仕事・担当
行政機関や企業などが有するデータを分析し、取材の端緒を見つけ出すデータジャーナリズムに取り組んでいます。分野は問わず、政治や教育、医療、交通事故などデータさえあればあらゆるテーマが取材対象です。
バックグラウンド
出身は神奈川県横浜市。地元の川和高校を卒業後、電気通信大学に入学。大学院で取り組んでいたテキスト分析の研究で朝日新聞の記事データベースを活用していたことがきっかけとなり、2008年にシステムエンジニアとして入社しました。
2012年に報道部門へ異動し、徳島総局や科学医療部で高校野球や県庁クラブ、宇宙、文部科学省などを担当。その後、留学先の米スタンフォード大でデータ分析を学び、現在は記者とエンジニアという2つのバックグラウンドを生かした、データ起点の調査報道に取り組んでいます。
2022年に全国100万件の交通事故データをデジタル地図で可視化し、さらに、事故が多発しているのに統計から漏れている交差点があることを独自の分析から掘り起こした「みえない交差点」を発表。同作でインターネットメディアアワードのグランプリや調査報道大賞のデータジャーナリズム賞を受賞しました。
仕事で大切にしていること
常に「独自の仕事」をすることを目指しています。エンジニア出身の記者という一風変わった経歴だからこそ気づいた視点、見つけた端緒を記事に結びつけることを常に心がけています。
著作
- 『 データが切り拓く新しいジャーナリズム 』(早稲田大学出版部、2023年)=共著
論文・論考
- 『2023年度「グッドプラクティス賞」受賞にあたって―「みえない交差点」が見つけた隠れた事故リスク― 』(日本リスク学会「リスク学研究」 2024年33巻4号 p.179-183)
- 『 記者と技術者、二刀流で端緒 「みえない交差点」データで迫る(特集 調査報道の未来) 』(朝日新聞社「Journalism」 2022年7月386号)