君の名は「ツイッター」と「リツイート」 SNSがつないだ新種の縁

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矢田文
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 新種のダニの発見を報告するツイートが拡散される中で、さらに未知のダニが見つかった。法政大学の島野智之(さとし)教授らの研究チームが5月、特徴などをまとめた論文を発表した。世界共通の学名は、SNSが結んだ縁にちなんで「リツイート」とした。

 このダニは、鳥取市の岩礁で見つかったハマベダニ属のイワドハマベダニ。岩に生える海藻などをエサにし、体長は1ミリにも満たない小さな生き物だ。学名は「アメロノトルス・リツイート(Ameronothrus retweet)」と名付けられた。

 学名の由来になった「リツイート」とは、SNSの一つ、ツイッターでの用語。他のユーザーのツイート(投稿)を、引用したり、そのまま拡散したりする時に使う機能や、そうした機能を使った行為そのものを指す。

 イワドハマベダニにこの学名が付けられたのは、見つかった経緯からだ。「リツイート」と付くだけあって、「その前」に別のダニの話があるのだ。

 まず昨年3月、島野教授は…

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